風&波乗り日本語教師の Gon です。
教室授業での面白かったエピソードや、ちょっとしたコツなどを書いています。
27課 A3 ~がみえます、~がきこえます
1. 準備する物
①おもちゃっぽい望遠鏡、おもちゃっぽい双眼鏡
本物の望遠鏡や双眼鏡でもいいですが、見えそうで見えないおもちゃのほうが、おススメ。
↓こちらは、某ハンバーガー屋さんの〇〇セットでもらいました。
②紙コップ(色が塗ってあると目立つ)
2. 導入
【みえます】
○みえたとき
T :みなさん、箱根に行きましたね。富士山は?
Ss:(みました)
T :みえました。
Ss:(みえました?)
T :そうですか!よかったですね。
○みえなかったとき
T :みなさん、箱根に行きましたね。富士山は?
Ss:(みません)
T :みえませんでした。
Ss:(みえません?)
T:そうですか、残念でしたね。
※ケータイを見ている学生を見つけて、おもちゃの望遠鏡を持って
T:おぉ! ~さんの ケータイが・・・
Ss: みえます!!
【きこえます】
T:あれ?(手を耳の所へ。壁を指さす。)
T:となりのへや。 こえが・・・
Ss:(ききます。)
T:きこえます。
Ss:(きこえます?)
T:となりのへや、勉強頑張っていますね。
※学生同士が雑談をしていたら、紙コップを持って、耳につけて
T:え? いま、じゅぎょうちゅうです。どうして?
T:~さんと ~さんの こえが・・・
Ss:きこえます!!
ちょっとブラックジョークですが・・・
まぁ、これも日本語学校でよくあることですね。
ここで笑いが起きるクラスは、今後改善していけるクラスだと思います。
“声”と”音”の違い
こえ:ひと、どうぶつ
おと:もの
も忘れずに!!
みえます vs みられます / きこえます vs きけます の違い
の説明も忘れずに!!
3. 学習者の反応
今回、この導入をやってみたのは、日本語学校の中間層のクラスです。
6か月くらいで みんなの日本語Ⅰが終わりました。
そんなクラスでやってみた結果。
おもちゃ望遠鏡から、(携帯を見ている)学生をのぞくと、
みんなが一斉にこちらをみる。
ので、違う違う(先生じゃない)。
とジェスチャーをして、学生を指さす。
みんなが学生を見たところで、
T:「*さんの ケータイが ・・・」
Ss:みえます!!
(ケータイを見て授業を聞いていない学生は、恥ずかしそうにする。)
大成功!!
携帯を見ない素晴らしいクラスや、携帯を預かっているクラスなどは
誰か手伝ってくれる人を決めて、先にお願いしておくのも手かなと思います。
関連書籍は こちら
みんなの日本語 本冊
みんなの日本語 教え方の手引き
学習者が楽しめる日本語授業を目指して、日々ネタを考えています。
↓たまには自分へのご褒美を!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
Hoa Mahalo代表:Gon